少数の日常、劇場

日常に関するオワタを書きためるブログ。不定期ブログ。

立て!立つんだッ!フラグ!Part1~Part4(完結版)

みなさんお疲れ様です。

少数です。

 

ちまちま連載してきた立て!立つんだッ!フラグ!」ですが、

Part1~Part4までつなげたやつを一気に読みたい人向けにUPします。

 

ちなみに連載版は前座の僕の話も魅力ですよb

まぁ、いいや。それでは、どうぞ!

-------------------------------------------------------

みんなはあるかい?
異性にご飯に誘われたこと。

いわゆる、世間で言うところの男と女の二人の場合はデートっていうらしいけど。

自分の場合はあったかなー。
いや、ないや。
いや、あったかもしれない。

いや、あったわ!

-事の始まりはつい先日のことである

自分はとあるITの人材会社に勤めている。
ITの人材派遣会社ってなんぞって思った人いるかな?

業界じゃない人にはピンとこないので説明すると、大手企業がシステム開発などをやっていて、やることが多すぎて人が足りない時に作業員の支援くれって依頼する会社が人材派遣会社である。

そこに自分は所属しているんやけど、最初はビビったね。

何がビビるって転職で面接とかクリアーして入社したのに、また大企業(お客さん)と面接しないといけないということに。

せっかく、頑張って入ったのにまた面接しないといけないってどういうことやねん...。

もちろん、案件が決まるまでは仕事がないので必然と窓際の人になる。

これが楽でいいんだけど、ずっと案件が決まらないと気まずい思いをすることになる。

働いてないのに給料もらってるからね、給料泥棒とおもわれても仕方ないだろう。

そして客先に入った際だが、同じ会社の社員がいないことも多いので、社内の関係が希薄になりがちである。

そこでどこの人材派遣会社でも設けられてる"帰社日"。

帰社日と言うのは、社員一同が集められるイベントで普段会う機会のない社員のコミュニケーションの場である。

2ヶ月一回くらい設けられており、自分はほぼ皆勤賞のごとく参加している。

それはなぜか?


「ただ飯が食えるからですぜ!」
( ・ิω・ิ)ヒヒヒ


懇親会も兼ねているので客先の業務終了後に集められる帰社日には、会社もちのご飯がついている。

自分は結構社内でも大食いのレッテルを貼られており、少数くんが来るからたくさん頼んどいたよ!

とじきじきに人事、総務からお褒めの言葉を頂くほどの実力者。


「なんて、清々しい気分なのでしょうー」
(●´ω`●)ムシャムシャ


ここ最近では、うちの会社では中途、新卒に力を入れており、知らない顔の人がチラホラいる。

人事が乾杯の合図と共に缶チューハイを空けて乾杯をするといたのです。

その女が...

 

僕の隣に...。

 

見ない顔だったので、おそらく新しく入った人かと思う。

 

周りにいた人は既に話始めており、自分も食うか話すかしないと
なんか気まずい感じになるなと、ピザを食いながらそう感じていた。

 

気まずいのは自分の先入観かもしれないけどね...

 

割とこういう状況になるとじっと黙って入れないたちなので、少し息を吸って吐いての緊張を紛らわせて、話しかけることにした。

 

少数「ちわ!最近入ったんです?」

 

女「そうです!」

 

少数「そうなんですね!インフラですか?」

 

女「インフラです!」

 

少数「やるやん」

 

的な当たり障りのない会話をした。
そこから、趣味の話にも移行して趣味についても話した。

 

少数「趣味とかあるんです?」

 

女「趣味は絵やアニメが好きですね」

 

少数「僕もアニメ好きっす!絵僕もちょろっと描いてるんですよ( ・ิω・ิ)キリッ」

 

女「えー!見てみたいです!」

 

絵描いてるとたまにこういうイベントが発生し、意気投合することがある。

 

趣味は多いことにこしたことないね。

 

割とうまく描けてる絵を見せてみた。
リアクションは本当に書いてるんですね程度だったけど。

 

リアクション薄っ!!

もう少し、すごーいとかなんか乗ってくれてもええやん(TT)

 

なんとなく、連絡先一応聞いておくか的な気持ちで聞いて、交換することになった。

 

連絡先の交換したものの連絡しなくなったとか、ラインみてこの人誰だっけ?
ってなることが多く、連絡先の交換は控えていたけど、今回はなんとなくしようと思った。

 

そして、なんやかんやしていたら、帰社日という会合も終わり、帰路についた。

彼女のスペックは簡単だけど以下になる。


名前:小寺さん
年齢:25
趣味:アニメ、お絵かき、副業
分野:インフラ

 

帰宅してから交換したラインにて会話でてた面白いアニメのタイトルなんだっけ?
という内容のメッセージ送ったらすぐに返ってきた。

 

せっかく交換したのもあるし、交換したけど連絡しないっていうのは嫌だから送ったら、すぐ返ってきて驚いた。

 

そこから、何通かやりとりして明日も仕事だから寝るということで、その日のやり取りは終了した。

 

そして、

帰社日から小寺さんとのラインが終わってから二日目のこと、
帰社日に小寺さんが少し話していた副業のことが気になった。
 
昔(学生時代)に漫画研究会に所属した経緯もあり、
絵を描いたりしているのが今でも趣味らしく、
なんでも自分の描いた絵を売っているとのこと。
 
それで実際のところ、どれくらい儲かっているのか気になった。
その日の仕事終え、電車に揺られながら彼女に連絡することにした。
 
少数「お疲れ様です!小寺さんって副業で稼いでるって言ってたけど結構稼げてるの?」
 
ブーブブッ!
ラインで送るとすぐに返事はきた。
 
小寺さん「おつです!全然だよー。色々勉強はしているんだけどね。」
 
少数「あ、絵以外の副業で勉強とかしているんだ?どういうやつ?」
 
小寺さん「不動産投資の勉強とかしてるよ」
 
(不動産投資、、なんか、すげーな..)
 
小寺さん「おぉ!すごいー不動産は全然未知だわ。小寺さん色々やってすごいね」
 
小寺さん「ってか、今度一緒にごはん行きましょうよ!」
 
まじか!!....なんだこの展開。。

生まれてたぶん、女性からごはんに誘われたかもしれない。
断る理由なんてなかろう。
 
少数「いいっすよー!是非行きましょう!来週?」
 
小寺さん「今週、私ひまですよー」
 
今日金曜だから明後日じゃん!
急だけど、まぁいっか!
 
少数「今週、日曜とかどうでしょう?」
 
小寺さん「あ、大丈夫です!ランチ行きましょう!」
 
ってことでトントン拍子で話は進み...
小寺さんと会うことになった当日。

正直、驚いている。
今までに女性からご飯から誘われることがなく、
帰社日に知り合ってから、わずか4日ほどでデート兼ランチという
非日常が現実になっているからである。

場所は日曜の12:00、都内の駅にて待ち合わせして、
そこからミスドでランチをすることになっている。

なんでも、ミスドのイベントでどっかの有名なシェフ的な人と
コラボで作ったドーナッツが販売されているらしい。

僕は家を出る前にシャワーや歯磨き、ひげをそったり、
シャツにアイロンをあてたりとう、どうみてもはりきっていた。

持ち物は貴重品の他に会話に困ったときように、
自分のイラスト集のファイルもカバンに入れて持っていくことにした。

待ち合わせの駅に降りて着いたことを報告しようと
ラインを開きながら、改札を抜けると彼女がいた。

服はブラウンのニットにダウン
長めのスカートというカジュアル的な服装である。

小寺さん「あ、どーも!」

これが、、私服か、、、。
テンション上がるぜ。

女性はどうかしらんが、男性からすると仕事着ではない
私服というのはテンションあがるものである。

少数「あ、どーも!待った?」

でたぁー!
べたな内容の質問..!
時間はちょうどくらいについたので、待ってないと思うけど、
他に言葉が思いつかなかったので、取り敢えずの質問。

小寺さん「私もさっきついたところだから大丈夫だよ!w」

そりゃそうか。

少数「だよねー!w 場所わかる?」

小寺さん「多分、あっちのほう!」

ってことで、小寺さんの言うあっちのほうに向かって歩くことに。
ここの土地勘がないので、助かるぜ!

あっちの方に向かって歩いていると、
すぐにそのミスドは現れた。
なんだ!割と近いじゃん!

少数「駅からすぐ近くてよかったね!」

小寺さん「ほんと!あ、でも人混んでそうだね;」

中を見ると昼時とイベントでまぁまぁ混んでた。

少数「先に席をとろっかー」

一階は満帆なので二階の席をとることに
運がよかったか一席だけ空いてたのですぐ、その席を確保。

今日は運がいいぜ!
荷物を置いて一階の売り場に買いに行き、お会計は割り勘。

少数「重い方、持つよ」

ドリンクのある重い方は階段とかあって大変なので、
進んで自分が持つことにした。

小寺さん「ありがとう~!」

二階にあがり、自分たちの席へ。

少数「ここの階段きついよねー筋肉痛だから足しんどいわ;」

小寺さん「柔道してるんだっけ?」

少数「そう!12月から始めたんだけど、結構しんどいw」

当たり障りのない会話しつつ、
噂のドーナッツを食べるとまぁーこれがうまい!

少数「このドーナッツおいしいな」

小寺さん「ほんと、おいしい!」

少数「小寺さんって前にお絵かき以外の副業で不動産の勉強してるって言ってたけど、えーかんじ?」

以前、ラインにて副業について話したときに気になっていた不動産関係の副業を聞いてみることにした。

小寺さん「勉強はしてるんだけど、まぁまぁかな」

少数「不動産の勉強してるってすごいよね..w」

小寺さん「うん、私あまり働きたくないし、将来的に在宅ワークあこがれるからそうしたいんだ。」

少数「でも、不動産ってリスクでかくない?」

小寺さん「確かにローンとか組むけど、その分家賃収入とかあるし、なんとかなるよ。不動産難しいっていう人いるけど、そのほとんどがやってない人の意見だし、家賃収入で在宅ワークで働きたいからそうしたいんだ」

少数「なるほど。そんなに在宅ワークしたいんだ?」

小寺さん「朝電車とか乗りたくないし、子供とかできたら大変だから家でできる仕事がしたいの」

なんというやり手な子なんだ。
彼女曰く、不動産関係の本は10冊ほど読んでいて、20代のうちに不動産を一棟購入したいとのこと。

小寺さん「少数君はなんかしてないの?」

少数「僕はいらないものとかをメルカリとかで売ったりの副業してるかな」

小寺さん「あーあれめんどくさいよね」

少数「まぁ、めんどくさいね;」

小寺さん「IT関係でフリーランスとかは考えてないの?」

(特にないっすね!)
ITもめちゃ好きでやってるわけじゃないし;
いきついた先がITだったから、やってるだけで;

少数「特にないかなーあまり深く考えてない;」

小寺さん「今どんなことしてるの?」

少数「かくかくしかじか、こんな感じで。。」

小寺さん「そっか、じゃぁ、私とあまり変わらないんだね」

がっかりしたそうに言う小寺さん。

ん?様子がおかしいぞ....

小寺さん「もっと色々できる人かとおもった」

それは見た目が老けてるということか?
でもまぁ、ご期待に沿えない事実ということは、勘の鈍い自分でもなんとなくわかった。

少数「あーごめんね。。もし、そういうのでご飯誘ってくれていたのなら、ご期待に沿えなくて申し訳ない」

小寺さん「んーん、そういうんじゃないの。」

少数「あぁーならよかったよw あ、小寺さん、今日僕が普段描いているイラストもってきたよ」

ここで切り札!困ったときに準備していたイラスト集。
微妙な空気をこれで変えてやると言わんばかりに、
お世辞にもうまいといえないイラストを見せた。

小寺さん「いいね。あーでも、こういう塗り方好きじゃない、しっからり塗っている色の方が好きだなー」

少数「ここはまぁ、、そうだねw」

そこの個所はあえてそう塗ったんだけどね...;;w

少数「あ、この絵も好きなんだよ。この絵はねーフォロワーの誕生日に描いたイラストでさ。フォロワーさん喜んでたよ!ハハw」

小寺さん「ふーん。そうなんだ。」

興味なさそー...。
ってな感じで、何枚か見せたけど、あまり食いつきがよくなかったのでしまうことにした。

しまうとき、興味あるならそのファイル見たいと言われるんだろうけど、
本当に興味なかったんだろう。

何も言われることなく、ただただ無関心だった。
余計に微妙な空気が流れた。

切り札..撃沈w

それ以降、相手から特に何も聞かれないので自分から質問したり話題振っていったら、質問責めみたいな感じの会話になっていった。そんときには、たくさんあったドーナッツの皿は空になっていた。

少数「このあと、どっかいく?」

小寺さん「いや、いーかな。このまま帰っても。」

少数「じゃー今日はこれで帰ろうか」

小寺さん「そーだね。」

おわった...
私の推察では人当たりがいいので誘ってみたものの、
自分が理想する人物ではなかったと、小寺さんは思っていると推察する。

ミスドを出た後、なにごともなく駅で別れてバイバイした。
何日かたって当たり障りのないメッセージを送ったりとかもしたけど、
反応は帰社日にしていた時よりもいまいち。

既読スルーやすぐ話が終わったりなどが見受けられた。

完全なるフラグ回収。
結果、敗北という形になったのであった。

何がフラグだー!
電車男のようなロマンスなんてないじゃねーか!!
淡い夢だった。

神様という奴は時々、こういうドッキリを仕掛けてきやがる。
あくまでドッキリか。あーせつねーな。

面接終了!お祈りです。

立て!立つんだッ!フラグ!完